稽留流産(bule_sky_chihiro)

私は、第2子を稽留流産しました。仕事も看護婦をしていて、実習先で流産している人たちをたくさん見てきましたが、いざ自分が流産してみると、泣きたくないのに涙がポロポロ出てしまい止まりませんでした。「何で私だけが・・・」という気持ちに苛まれ悩みました。私も流産体験記を読ませて頂き励まされました。私の体験記も同じような感じですが、少しでも同じ苦しみや悩みを持っている人たちが励まされ、力になれたらと思い投稿しました。

2004.4.29(木)
「今月の生理が来ないな~」とちょっと「妊娠した?」と気になり、近所の薬局へ行き妊娠検査薬を購入し早速判定をする。結果は「陽性!!」旦那も私もまだ3歳の息子も(よく意味が理解していませんでしたが・・・)万歳で妊娠を喜び合いました。
2004.5.13(木)
検査薬で陽性反応が出てから2週間して病院を受診。(仕事があった為、受診が遅れました。)先生から「双子かもしれません。子供自体がまだ小さすぎて心臓の拍動が確認できませんが、妊娠しているのは間違いありません。2~3週間後にまた来てください。」と言われ赤ちゃんのエコー写真を渡され旦那と子供と三人で笑顔で帰宅しました。(旦那と二人で「次は女の子がいいね~」といろいろと話をしながら・・・)今回の受診では「赤ちゃんがまだ小さすぎる」との事で、「何か月ですよ。」と診断されなかったため、上司への妊娠の報告はしないままにして、「次回受診後にしよう」と勝手に自分で判断しました。
2004.5.20(木)
この頃から、「つわり」様の症状が出てきて吐きながら仕事をしていました。
「妊娠しているんだから仕方がない、こんなことでは休めない。」と自分を奮い立たせて仕事をしていました。
2004.6.3(木)
ようやっと2回目の受信日。1回目に診察してもらっていた先生が不在で違う先生だけど先生には変わりないと思い診察をしてもらいました。内診もすぐに終わり先生に「つわりなどの症状はありますか?」と言われ「吐き気は常にあります。」と返答。先生より「前回の受診時双子と言われていたと思いますが、赤ちゃん自体は一つだけしかありません。もう一つは血の塊でもう一つの赤ちゃんも育っていません。残念ながら今回は稽留流産です。」と言われ、開いた口がふさがりませんでした。何をどうしたらいいのか・・・今の私の身体の状態、手術の必要性(長く赤ちゃんが子宮の中にいるので早めに手術をしたほうがいい。)等いろいろと説明を受けているのですがほとんど聞いてい状態でした。先生としては「明日にでもすぐに手術をしたい」との事だったのですが「仕事があって・・・」と言うと「手術は来週にしましょう」と言ってくださり、その日のうちに血液検査、心電図、胸のレントゲンをとり、看護婦さんから手術の承諾書、入院の手続きについてなどの説明をされました。その日はそれで受診を終了し、子供を抱っこして泣きながら車を運転して帰宅しました。旦那は仕事中だったのですが(同じ病院で働いている看護師です。)誰かに話を聞いてもらいたくて、旦那の職場に行って流産に事実を話しました。その足ですぐに上司に流産した事実と手術が必要で1週間の休養が欲しいと説明し承諾をもらいました。(上司も流産の経験があり気持ちを分かってくれ旦那以外にも精神的な支えになってくれる人がいる事に少し安心し心強くなりました。流産の事実を話した時には「何でもっと早く言わなかったの・・・」とやはり叱られましたが・・・)
2004.6.8(火)~9(水)
いよいよ入院日。緊張のあまり昨夜は眠れずにいました。14:00入院してからすぐに腟口を広げるためのバルーンを入れられ、頻尿になり何度もトイレに通いました。その夜も4時間程度しか眠れずに朝を迎えました。
翌日の朝7:00から手術のための点滴をして病衣を手術用の物に着替え10:45に手術室へ・・・手術室の看護婦さんに挨拶をされ、点滴台を引っ張りながら入室。手術台に横になり血圧計等の器具をつけられ両手を広げて手を固定されると(手術中に麻酔が効いていて台から転倒する危険性があるため)「流産した」ということを精神的に受容していたはずなのに涙がボロボロ・・・全く止まらず、看護婦さんに「私も先月流産したんです。つらいですよねー。お気持ち分かります。今たくさん泣きましょう。そのほうが楽ですよ。」と言われ「原因が分からないにしても人を一人殺しているような気がして・・・」と泣きながら言っている私の手を麻酔が効くまでずっと握っていてくれました。看護婦さんに「目を閉じて深呼吸しましょうねー」と言われるがままに目を閉じ気持ちを落ち着かせるためにゆっくりと呼吸すると眠ってしまいました。(記憶があるのはここまででした。)術後「終わりましたよー」と言われ声は聞こえているのですが、目も開けられず、一言「はい」と言うのが精一杯で病室にストレッチャーで戻され1時間後ぐらいに意識もはっきりとし旦那と子供の顔をみれました。
麻酔の副作用のために39.0度くらいの高熱(座薬をさして熱は下がりましたが・・・)と吐き気、頭痛、めまいに襲われていましたが、術後3時間くらいで診察をして退院の許可をもらい退院しました。(副作用の不安があり先生に言いましたが「麻酔のためなので・・・」と言うことで退院でした。)
2004.6.10(木)~11(金)
2~3日ずーっと寝たきり・・・座薬の効き目が切れると熱が上がり、頭は痛いし、吐き気はするし・・・家事が全く出来なかったので、旦那の実家に1泊泊めてもらいました。お義母さんにも「産後と一緒みたいなものだからゆっくり休んで栄養のあるものたくさん食べてね。好きなもの何でも作るから・・・」と優しく声を掛けてくれました。
2004.6.12(土)~15(火)
ゆっくりと休養できたおかげもあって、高熱、嘔気、めまい、頭痛などの症状は2日ほどで治まり、その後は天気が良かったのもあって普段子供とのコミュニケーションが不足していると思い、たくさん遊びました。
2004.6.16(水)
術後1週間後の受診日。出血も治まり、普段の生活に戻ってもいいと言う許可がでました。

看護婦の掟みたいなものとして、「人の立場にたって・・・」といつも言われて肝に銘じて仕事をしてきたつもりでした。でも今回自分がこういう立場にたっていろんな人に助けてもらい感謝の気持ちでいっぱいなのと、あらためて「私だけじゃないんだ・・・」と言うのを理解できました。